退院後の診察2012年08月22日 12:00

10日後の8月13日生検の結果を聞きに主治医のもとに、前立腺内の12箇所から採取した検体のすべてで癌が検出されたと告げられた。想像はしていたものの駄目押しを打たれた感のショックを受けた。
治療が開始されるものと思っていたが、まだ検査が、
8月21日に、
①骨への転移状況を検査する(※3)骨シンチグラフィー検査
②臓器への転移を確認する為の(※4)CT(Computed Tomography)
以上を受検した。
翌日の8月22日の受診で、検査の結果を聞いた。予測通り腰骨に大きく転移されていることが確認された。
救われたことは、リンパ節、腎臓、肝臓には転移が認められなかったこと。

この日から漸く治療が始まる。
治療は、転移癌患者には手術による局部切除、放射線治療は、既に手遅れとのことで、選択肢はなくホルモン療法のみとのこと。
前立腺がんが男性ホルモンを糧に増殖する性質がある為、精巣(睾丸)と副腎から分泌される男性ホルモンを注射と飲み薬でブロックする“ホルモン療法(内分泌療法とも言う)”、この治療法しか選択肢がないとのこと。
それなら、何故もっと早く開始しないのだとの思いがしたが、この日から治療が開始されたことにそれなりの安堵感を得た。

今後の治療の見通し、余命について質問したが、医師からはこの治療は効くから大丈夫の一言で、がんの状況、治療に関してそれ以上の説明を受けることはなく、
医師からは、全国何処で治療しても治療の内容は変わらないとの理由で、元の泌尿器科に戻る事を提案された。
取り敢えず治療が開始されたばかりで不安がある事を理由にこのままこの病院で治療を継続して頂く事をお願いした。

※後日、セカンドオピニオンを受けて、転院する事になるがその手続きの中でがんの悪性度を示す指標であるグリソンスコアーが8とかなり高悪性であると知った。
グリソンスコアーとは、生検で採取したがん組織の分析結果により1から10の9段階にランク付けされてがんの悪性度を表す指標として使用されている値で、治療方針を決定するために重要な指標。6以下は悪性度が低く、7が中間、8以上は悪性度が高いとされている。

※3.骨シンチグラフィー検査:テクネチウム (99mTc) というラジオアイソトープを含んだ薬剤を注射して行う核医学検査で、骨腫瘍があるとその部分の骨の代謝や反応が盛んになります。注射した薬剤が骨の代謝や反応が盛んなところに集まる性質があることを利用して、骨腫瘍や骨の炎症、骨折の有無などを調べる検査。
 この検査は乳癌、肺癌、前立腺癌など治療前・治療後の経過確認するのにきわめて有効で、X線検査よりも早期に発見する事が出来、また、疲労骨折や骨粗鬆症に伴う骨折の診断においても大変役立との事です。
※4.CT(Computed Tomography):多数の「断層撮影」によて内臓への転移状況を確認する為の検査。

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